測量部門

基準点測量、用地測量などの測量業務だけでなく、流量観測、道路附属物点検など、暮らしの安全を守る事業活動も行っています。

基準点測量、用地測量などの測量業務だけでなく、流量観測、道路附属物点検など、暮らしの安全を守る事業活動も行っています。


 当社は公共測量から個人の土地境界確定測量に至るまで様々な測量を行っており、GNSS 測量やドローンを用いた空撮など、日々進化する新しい技術を取り込み、お客様に満足していただく成果品の提供を目指しております。近年は台風や集中豪雨による災害が多発し、その対策が重要視される中、災害復旧測量だけではなく、災害に備えた河川計画や治水、利水、環境といった河川管理に必要となる基礎データを収集する流量観測についても対応しております。

 また、高度経済成長期より作られてきた道路やトンネル、橋梁、道路附属物などが老朽化し、崩落や落橋、倒壊等による事故事例が報告されるようになり、点検作業の実施によって事故を未然に防止し、安全かつ円滑な交通を確保することも求められており、当社は従来の測量だけでなく、安全へのニーズにも応えていきたいと考えております。

 なお、 当部門は平成25年度に国土交通省近畿地方整備局発注業務において事務所長表彰、平成30年度に一般社団法人全国測量設計業協会連合会より測量成果検定成績優秀賞を受賞しております。

  • 【平成25年度 事務所長表彰記念写真】
    平成25年度 事務所長表彰記念写真
  • 【表彰状】
    表彰状
  • 【平成30年度 測量成果検定成績優秀賞表彰記念写真】
    平成30年度 測量成果検定成績優秀賞表彰記念写真
  • 【表彰盾】
    表彰盾

実績紹介

3D点群測量

TLS(地上レーザ測量)

 レーザ測量とは、連続的にレーザを対象物へ照射し、対象物との距離を測定することで、構造物や地形などの形状を3次元座標(XYZ)の点群データとして取得する測量方法です。
 レーザ測量には、ドローン(UAV)や航空機などから測定する空中レーザ測量、走行する車などから測定する車載レーザ測量、地上から測定する地上レーザ測量などがあり、弊社で取り扱っているのが3Dレーザスキャナを用いた地上レーザ測量になります。
 近年、国土交通省が推進する『i-Construction(アイ・コンストラクション)』が施工現場で多く取り入れられており、今後ICT(情報通信技術の略)の全面的な活用が導入されていきます。測量業界では3次元データの活用が主な新技術となり、従来の平面的な紙図面から3次元データへの移行が必要不可欠となっていきます。
 点群データから地形の変化点を拾い出し、現況平面図、縦断面図及び横断面図等を作成することができます。


点群データ作成(3次元点群データ)
横断面図(3次元点群データより抽出)

地上3Dスキャナ観測状況

太陽光発電施設建設に伴う測量業務(UAV写真測量)

 ドローンで現場上空から地上を写真撮影し、画像解析を行うことによって3次元座標を持った 3D点群データが作成できます。ドローンは『無人航空機(Unmanned aerial vehicle)とも呼ばれ、略称としてUAVとも呼ばれています。
 ドローンによる写真撮影は数十分で完了するため、従来の測量方法であるTS測量に比べ現場での作業時間は大幅に短縮されます。GPSを使用して予め設定したルートを自動飛行するため、操縦ミスによる事故を防ぎます。
 弊社ではドローン測量にて太陽光発電設備建設予定地の測量を行い、設計に必要な図面作成を行っています。


点群データ作成(3次元点群データ)
飛行ルート設定画面

ドローン観測状況

基準点測量

からかながたえんてい建設に伴う3級基準点測量

 基準点測量は既知点に基づき、新点である基準点の位置を定める作業をいいます。新点は、測量作業範囲内若しくはその近傍(きんぼう)に既知点がない場合に設置が必要となります。
 当社ではその設置方法としてトータルステーション(TS)による測量はもとより、GNSS測量によるスタティック法やRTK法による測量も実施しております。また、山間部や住宅街など衛星からの電波受信に影響がある地物が多い場所については長脚やタワーを用いて対応しております。

 本業務は砂防堰堤の建設に伴い、3級基準点を3点新設するため、GNSS測量スタティック法による基準点測量を行いました。新設点のうち1点は、山頂付近であったことからタワーを設置し、他2点は長脚を設置して観測を行いました。


用地測量

国道29号上野地区用地測量等業務

 用地測量は土地及び境界等について調査し、用地取得等に必要な資料及び図面を作成する作業をいいます。土地の境界を確定する工程として法務局や役所において資料調査を行い、現地において関係権利者との境界立会いを行います。境界確認により特定した境界を測量し、用地実測図や用地平面図を図面に展開して作成します。
 本業務は、約7千㎡を測量調査範囲とし、関係権利者約20人と終日境界立会いを行いました。境界立会いを円滑に進めるために立会い計画を綿密に行った甲斐もあり、当日は円滑に進めることが出来ましたので、改めて計画準備の重要性を再確認しました。また、立会いにおいては権利者への説明や聴取を慎重に行い、不手際等が無いように心掛けて行いました。

 なお、当社は土地分筆登記をはじめ、地図の訂正申出や地積更正登記など土地表示登記に関する手続きを、連携する土地家屋調査士事務所へ委託することによって全般的に対応可能です。(詳細は「登記部門」を参照)


立会前受付風景

立会風景

流量観測

加古川下流流量観測業務

 近年、台風や長時間に及ぶ集中豪雨による災害が多発しているため、その対策が重要視される中、河川計画の立案や洪水予報等の河川管理を行うには長年にわたる通年の流量(※1)の変化を知る必要があります。そこで、流量観測(※2)を実施することにより取得したデータを蓄積することが重要となります。


※1流量とは単位時間に河川のある横断面を流下する水量のこと
※2流量観測は河川を横断上で細かくピッチ分けし、そのピッチ毎の断面積とその区間での流速を測って流量を求める方法

 取得したデータは、今後の治水、利水、環境といった各側面から総合的な河川管理にとって必要となる基礎データとなります。

 流量観測方法はいくつかありますが、弊社は主に流速計を使用して流量を求める流速計測法と浮子を使用して流量を求める浮子測法を用いて観測しました。流速計は徒歩や舟を用いて年間36回観測を行う低水流量観測に使用しました。浮子は台風や集中豪雨による洪水時に行う高水流量観測に使用しました。
 平成30年度事業では西日本豪雨の影響による出水があり、高水流量観測及び大規模出水時に行う痕跡調査(※3)も行いました。

 ※3 痕跡調査とは洪水後の水位上昇の痕跡を現地にて確認し、水位上昇範囲を特定するものである

 流量観測にて取得したすべてのデータをもとに水位(H)と流量(Q)の関係を求め、水位流量曲線式(H-Q曲線式)を作成しました。

低水流量観測状況

高水流量観測状況

痕跡調査状況

UAV点検・監視

夢前川水系夢前川他UAV(無人航空機)を活用した河川点検・監視業務

 兵庫県が管理する河川において、従来は目視による巡視点検を基本としていたところ、河川管理業務の効率化を目的としてUAV(Unmanned Aerial Vehicle=無人航空機、いわゆるドローン)を活用した河川点検・監視システムの運用を開始しました。
 当社は姫路土木事務所管内の河川である夢前川他6河川において空撮動画撮影28.9km、河川巡視点検3.2km、堤防・樋門135箇所の点検・巡視を行い、空撮動画データ取得やシステムの構築を行いました。
 空撮動画の一つのメリットとして、毎年同じルートを飛行させることで経年変化の状況をより正確に確認することができます。


ドローンでの撮影状況

システム画面

ドローンにより実際に撮影した動画はこちら
UAVでの撮影動画

※実際のものより画質を落しています。

道路附属物点検

道路附属物点検業務委託

 道路標識、道路照明施設、道路情報提供装置及び道路情報収集装置を道路附属物といいます。
近年では照明灯具の落下や支柱の倒壊等による事故事例が報告されているため、点検作業の実施によって附属物の変状を出来るだけ早期に発見し、適切な措置を講じることにより事故を防止し、安全かつ円滑な交通を確保することができます。

 本業務は「附属物(標識、照明施設等)の点検要領(案)(平成22年12月 国土交通省道路局国道・防災課)」に基づき定期点検(詳細点検)を実施しました。
 調査範囲は、加古川市及び高砂市内の国道2路線と県道26路線に及ぶ附属物を対象とし、約1800本を調査のうえ1000本の点検を行いました。
 点検方法は所定の部位に対して点検用資機材を併用して近接目視により行い、点検結果より腐食が著しい部位には超音波パルス反射法による残存板厚調査、亀裂の疑いがある部位には磁粉探傷試験を行い、点検結果をとりまとめました。


その他実績

【基準点測量】
発注者業務名
国土交通省 近畿地方整備局
明石海峡公園事務所
国営明石海峡公園淡路地区海岸ゾーン南部測量業務 3級基準点測量
国土交通省 近畿地方整備局
姫路河川国道事務所
林田川測量調査 3級基準点測量
兵庫県 東播磨県民局
加古川土木事務所
(主)宗佐土山線宗佐北交差点測量業務 3級基準点測量
兵庫県 中播磨県民センター
姫路土木事務所
(砂)山田下谷川地形測量業務 2級基準点測量
間形地区まちづくり協議会間形地区現況測量 3級基準点測量
高砂市小松原土地区画整理組合地区界測量・街区確定計算測設測量業務 2級及び3級基準点測量
播磨町役場北本荘・宮西地区街区多角点等復元業務 3級基準点測量

【地形測量】
発注者業務名
国土交通省 近畿地方整備局
明石海峡公園事務所
国営明石海峡公園淡路地区海岸ゾーン南部測量業務
兵庫県 東播磨県民局
加古川土木事務所
(主)宗佐土山線宗佐北交差点測量業務
兵庫県 中播磨県民センター
姫路土木事務所
(砂)山田下谷川地形測量業務
加古川市役所自転車利用環境整備事業に伴う現地測量業務
間形地区まちづくり協議会間形地区現況測量

【路線測量】
発注者業務名
国土交通省 近畿地方整備局
姫路河川国道事務所
国道29号皆木地区他幅杭設置測量業務
兵庫県 東播磨県民局
加古川土木事務所
(二)法華山谷川水系 法華山谷川 測量業務(その1)
兵庫県 西播磨県民局
龍野土木事務所
(国)429号 道路防災測量業務
加古川市役所市道西牧横大路線道路改良事業に伴う測量業務
丹波市役所統合病院周辺路線 道路路線測量業務
淡路市役所岩屋ポートビル外構工事測量設計業務

【河川測量】
発注者業務名
国土交通省 近畿地方整備局
姫路河川国道事務所
加古川下流流量観測業務
国土交通省 近畿地方整備局
姫路河川国道事務所
加古川大堰定期横断測量業務
兵庫県 中播磨県民センター
姫路土木事務所
(二)夢前川水系夢前川他 UAVを活用した河川点検・監視業務

【用地測量】
発注者業務名
国土交通省 近畿地方整備局
豊岡河川国道事務所
豊岡道路(2期)戸牧(南)地区用地測量等業務
国土交通省 近畿地方整備局
六甲砂防事務所
深谷地区外用地図面作成等業務
国土交通省 近畿地方整備局
六甲砂防事務所
表六甲管内用地図面作成等業務
国土交通省 近畿地方整備局
姫路河川国道事務所
国道29号上野地区用地測量等業務
国土交通省 近畿地方整備局
京都国道事務所
京都国道管内事業用地測量等業務
兵庫県 東播磨県民局
加古川土木事務所
(都)国道2号線用地測量業務(加古川橋)
兵庫県 東播磨県民局
加古川土木事務所
(都)国道2号線(寺家町)用地測量業務
兵庫県 東播磨県民局
加古川土木事務所
(一)明石高砂線用地測量業務
兵庫県 中播磨県民センター
姫路土地改良事務所
構地区用地測量業務
加古川市役所加古川市公設地方卸売市場測量調査業務
加西市役所市道北条西上野線外道路詳細設計に伴う用地測量業務
高砂市役所細街路拡幅に伴う用地測量業務

【その他】
発注者業務名
国土交通省 近畿地方整備局
明石海峡公園事務所
国営明石海峡公園淡路地区冬季利用実態調査業務
兵庫県 東播磨県民局
加古川土木事務所
(都)国道2号線(加古川橋)加古川橋下部工施工時観測業務
兵庫県 東播磨県民局
加古川土木事務所
(主)加古川小野線 東播磨道北工区 道路台帳整備業務
兵庫県 中播磨県民センター
姫路港管理事務所
姫路港 網干港区他 底質調査業務委託
兵庫県 阪神南県民センター
西宮土木事務所
(二)武庫川水系 武庫川 底質調査業務
兵庫県警察本部風俗営業の許可に係る測量業務
加古川市役所市道安田池田線交通量調査業務委託
加古川市役所駅北街区点等測設業務委託
加古川市上下水道局投松ポンプ場保安林解除申請図書作成業務委託
加古川市上下水道局舗装復旧工事求積図測量業務委託

【民間企業】
発注者業務名
㈱IHI工場敷地等測量業務全般
大阪ガス㈱ガバナー施設測量業務全般
関西電力㈱用地測量及び配電線支持物測量工事
㈱神戸製鋼所工場敷地等測量業務全般
山陽電気鉄道㈱鉄道関連敷地調査及び測量業務全般
㈱ノーリツ地形測量及びため池等深浅測量業務
各種 建設業各社各種工事 起工測量業務等全般
不動産業各社土地開発に伴う測量・設計・申請業務全般
住宅メーカー各社敷地測量及び土地開発に伴う測量・設計・申請業務全般

お問い合わせ

掲載事例に関するご質問、お問い合わせは以下の窓口へ


TEL:079-423-5155

FAX:079-423-5188


測量部 担当 福田



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